7月18日(土)天気曇り時々雨
オオカモメヅルは5月から咲き出し、今も盛んに咲いています。
ガガイモの花はちょうど咲き出したところです。
両種ともキョウチクトウ科ですが
オオカモメヅル属、ガガイモ属と属は分かれます。
花の作りはどうなっているのか見てみました。
ガガイモ
花冠は直径約1cmで5裂し、内側には長い毛が密生しています。
中央には白い丸い部分があり、そこから白いものが長く突き出ています。
長く突き出ているのは花柱である、との記述が図鑑にはありますが、
ここに花粉をつけても受粉は行われないとの研究があり、
これは花柱ではなく付属物で柱頭は別の場所にあるようです。
中央の丸い部分はずい柱(雄しべと雌しべが合着したもの)。
ずい柱に白いスペード型のものが5枚並んでいます。
これは雄しべの葯です。
最近の研究でガガイモには両性花と雄花があることが判明。 ずい柱の大きさと、底部の隙間で両性花か雄花か分かるそうです。
「大きい花のずい柱は約4×4mmで、
底部に花粉塊を入れられる垂直な隙間が開いている。
小さい花のずい柱は約3×3mmで、底部の隙間は閉じている。」そうです。
それによるとこの花は両性花のようです。
論文に書かれていることを実際に試した記録も載っていますので
受粉もとても面白い仕組みになっています。
ガガイモの花にはアリがたくさん来ています。
アリは受粉には役立っておらず、蜜をなめにやってきているだけのようです。
オオカモメヅル
萼は5裂し、花冠は直径5㎜ほどで5深裂しています。
花冠の内面には白色の毛があります。
副花冠は暗紫褐色で5裂し、裂片は上から見ると星形に見えます。
中央の白緑の部分が雄しべと雌しべの合着したずい柱。
花粉は黄色い塊になり(花粉塊は葯室の中にあり、外からは見えない)
隣の葯との間にある微小な小球に2個ずつぶら下がってついているそうです。
ガガイモとオオカモメヅルの花は似た作りになっていました。